その差は「最初にインフォメーションセンターへ行ったかどうか」でした。

この記事を読めば分かること

  • 住宅展示場に行ったとき、最初にどこへ行けばいいのか
  • モデルハウスで絶対に体感すべきチェックポイント
  • 小上がり和室・ワークスペース・中庭・キッチンで後悔しない見方
  • 家事動線を感覚ではなく「歩数」で判断する方法
  • 展示場を「見る場所」から「決める場所」に変える考え方

はじめに|展示場で迷子になるあなたへ

住宅展示場に足を踏み入れた瞬間。
ピカピカのモデルハウスがずらりと並び、
「うわ、すごい…」とワクワクする一方で、こんな不安がよぎりませんか?

  • どこから見ればいいのか分からない
  • 営業されそうでちょっと怖い
  • 何が正解なのか判断できない

安心してください。
それはあなたがダメなのではなく、順番を知らないだけです。

家づくりで失敗する人の多くは、
「なんとなく目についたモデルハウス」から見始めます。
でも、満足している人は違います。

彼らは必ず、最初に“ある場所”へ向かいます。

展示場に着いたら、まず向かうべき“たった一つの場所”

その場所とは、インフォメーションセンターです。

入口近くにあり、少し地味で、
派手なモデルハウスの陰に隠れていることも多い場所。
でも、こここそが展示場攻略の“司令塔”なのです。

インフォメーションセンターには、

  • 各ハウスメーカーのカタログ
  • 家づくりの基礎が分かる資料
  • 初心者向けのチェックリスト

など、「家づくりの地図」が揃っています。

地図を持たずに森に入る人はいませんよね。
展示場も同じです。

「何を見ればいいか分からない…」を一瞬で解決する裏ワザ

インフォメーションセンターでは、
中立的な住宅アドバイザーにオンライン相談ができます。

あなたはスマホやタブレットで、こんな相談ができます。

  • 家づくりって何から始めればいい?
  • 予算はどう考えればいい?
  • 今日、どのモデルハウスを見るべき?

営業マンではありません。
**特定の会社を売らない“第三者の視点”**だからこそ、
本音で聞けるのが最大のメリットです。

ここで方向性を決めてからモデルハウスを見る。
これだけで、展示場は「疲れる場所」から
「答えが見つかる場所」に変わります。

最近の家づくりトレンドは「余白のある空間」

モデルハウスを歩いていると、
リビングの一角に、少し段差のある空間が現れます。

それが小上がり和室です。

昼は子どもの遊び場。
夜はゴロンと横になれるくつろぎ空間。
来客時には客間にもなる。

一つの用途に縛られない、
“余白”を楽しむ空間として人気が急上昇しています。

ここで必ず体感してほしい3つのポイント

1つ目は段差の高さ
低すぎるとつまずき、高すぎると怖い。
正解は人によって違います。

2つ目は赤ちゃんの安全
もし転がっても大丈夫な高さか、必ず確認してください。

3つ目は目線の高さ
座ったとき、ダイニングにいる人と自然に会話できるか。
実際に座って、話してみてください。

LDKワークスペースは「座った瞬間」にすべてが分かる

リビングの端にあるカウンター。
最近よく見かけますよね。

これは、

  • 子どもの勉強
  • テレワーク
  • ちょっとした作業

に使える万能スペースです。

でも、カタログでは本当の使い心地は分かりません

展示場にあったら、必ず座ってください。
奥行きをチェックしてください。

  • パソコン+ノート → 55〜60cm
  • パソコンだけ → 45cmでもOK

これは人によって正解が違う部分。
だからこそ、展示場で体感する価値があります。

中庭(パティオ)があるだけで、家は別世界になる

外でごはんを食べたい。
子どもと遊びたい。
でも、近所の視線が気になる。

そんなあなたにおすすめなのが**パティオ(中庭)**です。

外からは閉じて、内側に開く。
このつくりにすると、

  • 視線を気にせず過ごせる
  • 夜でもカーテンを開けられる
  • 防犯性も高まる

夜、ライトアップされた中庭を眺めながら
リビングでくつろぐ時間。
それは、家の中にもう一つの景色を持つ感覚です。

a stair case next to a wooden hand rail

キッチンは「立った瞬間」に未来が決まる場所

キッチンは、絶対に時間をかけてください。

見るべきはデザインではありません。

  • 高さ
  • 作業スペースの幅
  • 後ろの通路の距離

実際に立ち、食器を洗う動作をしてみてください。
10回くらいやると、
「この高さ、ちょっと違うな」が体で分かります。

この小さな違和感が、
10年、20年後の腰痛につながります。

家事動線は「何歩で行けるか」で判断する

洗面所まで何歩?
洗濯機まで何歩?

展示場では、ぜひ歩数を数えてください

  • キッチンから洗面まで4歩
  • 次の展示場では6歩

数字にすると、違いがハッキリします。

図面より、感覚より、
歩数が一番正直です。

まとめ|展示場は「見る場所」ではなく「試す場所」

住宅展示場は、
「きれいな家を見る場所」ではありません。

  • 座る
  • 立つ
  • 歩く
  • 話す
  • 想像する

そうやって未来の生活を試す場所です。

そして、そのスタート地点は
必ずインフォメーションセンター。順番を変えるだけで、
家づくりは驚くほどスムーズになります。